検索順位/AIO測定
国内検索エンジンシェアはGoogle→Bing→Yahooの順となる見込み

BringRitera(リテラ)はGoogle、Bing、Yahooの3つの検索エンジンで検索順位の推移を測定することが可能です。ユーザーが計測しているキーワードの数の割合は「Google > Yahoo > Bing」となっているのですが、YahooよりもBingを重視すべき状況と言えるので、ここでは、検索エンジンのシェアの推移や、今後の予測をお示しします。
国内検索エンジンのシェア推移
次のグラフは日本国内における検索エンジンのシェア推移です。2025年6月の国内検索エンジンシェアはGoogleが83.25%、Bingが6.81%、Yahooが8.18%です。
2024年6月頃、Googleのシェアが大きく下がり、Bingのシェアが大きく上がっているのが見て取れます。Microsoft社とOpenAI社との提携により、BingがGoogleに先駆けて検索エンジンに生成AIを組み込んだ時です。その後またGoogleはシェアを取り戻し、むしろその時より上がっています。AI Overviewsが効いているのかもしれません。実際、国内でAI Overviewsが多く表示されるようになった時期と、Googleのシェアが大きく伸びている時期が重なります。
ここで注目したいのが、Yahooのシェアの低下です。Yahooの国内シェアは2015年の40%をピークにその後低下を続けています。
今後の国内検索エンジンシェア予測
グラフから、BingとYahooのシェアは近いうちに入れ替わることが予想できます。
GoogleはAI Overviewsの他に、AI Modeを米国で開始しており、近いうちに日本国内でも導入が予想されます(2025年7月時点)。Googleは「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」というポリシーを第一に掲げています。AI OverviewsやAI ModeはGoogle自身の広告収入を減らすかもしれません。それでもなお、GoogleはAIへの舵切りを急いでいます。利用シェアは高い状態が続くと考えます。
また今後は、ChatGPTやPerplexityといった媒体も比較対象になっていくと考えられます。そうしたときに、ChatGPTがウェブ検索する際にはBingが使われていますので、ChatGPTに引用されるためにBing対策を行う、という流れもあり得ます。
検索順位計測の対象検索エンジン候補
Yahooの検索エンジンは中身はGoogleのため(2027年3月末まではGoogleとの契約が続きます)、Yahooの検索順位はGoogleの検索順位の傾向と似ています。とはいえ謎の違いが結構あるので、計測する意義もありますが、上記のシェアの状況などから検索順位の計測は、Googleを必須とし、次点候補としてはBingを選ぶことが望ましいと言えます。現時点、当ツール上でのYahooの計測キーワード数がBingの6倍となっていまして、以前のシェアを想定されているユーザーが多いと考えられます。