検索順位/AIO測定

ファインダビリティスコアの計測と算出方法:サイトのSEO健康状態を可視化

BringRitera(リテラ)の検索順位チェック機能は、1キーワードあたり3.8円~と国内最安で、かつ最高レベルで豊富な機能を持ちます。その機能の1つとして、サイト単位でSEOの健康レベルを測るためのファインダビリティスコア計測があります。

ここでは、ファインダビリティスコアとは何かと、当ツール上での見方などについてご説明します。

ファインダビリティスコアとは?

SEO界隈では、キーワードごとの検索順位に加えて、サイト全体のSEOの健康状態を測る指標としてファインダビリティスコアと呼ばれるものが広く用いられています。「ファインダビリティ」は、Webの世界ではサイトの見つけやすさの指標のことを指して使われる言葉です。

30位は1点、29位は2点、・・1位は30点という具合に配点をして、その合計点を用いるというのが最も広く用いられているファインダビリティスコアの算出方法と考えられます。

キーワード検索順位検索順位配点
筋トレ 腹筋1516
筋トレ 背筋255
筋トレ 下半身228
ダイエット 食事350
カロリー計算328

「100 × (合計点/満点)」で計算されます。上記を例にすると、

100 × (5+8+23+28) ÷ (30×5) = 45.3点

となります。

ただしこの場合、難易度が異なるキーワードでも同様の配点となり、上位化しやすいキーワードを多く測定していると点数が高くなりやすいという問題があります。
また、点数化されるのが30位までに限定されてしまいます。

そのため当ツールでは、これら課題をクリアにする測定を行っています。詳細は後述します。

ファインダビリティスコアの意義は?

気になるキーワードだけで検索順位を追っていると、そのキーワードの検索順位の変動があった時に、サイト全体の評価の影響なのか、そのキーワードだけで起こっている状況なのかの区別がつきません。

特定のキーワードだけで検索順位が下がった場合と、サイト全体で下がっている場合とで、考えるべき対策は変わってきます。

いわゆる「木を見て森を見ず」の状態にならないよう、企業のSEO担当者が社内報告で特に用いやすい指標と言えるでしょう。

BringRitera(リテラ)におけるファインダビリティスコアの見方

ファインダビリティスコアを計測するには、キーワードごとの検索順位を計測する必要があります。まずは「サイト一覧/追加」メニューからサイトを登録し、次に「順位一覧/KW追加」メニューでキーワードを追加してください。

測定するキーワードの数は多いほど、特定のキーワードに依存しないサイト全体のSEO健康状態の指標になっていきます。

キーワードを登録すると、キーワードの一覧が表示され、日々の検索順位の推移をグラフなどで見ることができます。

この画面の「Fスコア」と書かれたボタンを押すと、サイトごとのファインダビリティスコアを見ることができます。

検索ボリューム配点のスイッチと、スコア10、スコア20、スコア30、スコア50の選択肢があり、それぞれ次で示す意味となります。デフォルトでは検索ボリューム配点のスイッチはONで、スコア30が選ばれています。

BringRitera(リテラ)におけるファインダビリティスコアの計算方法

検索ボリューム配点ありの場合

検索ボリューム配点のスイッチをONにしている場合、検索ボリュームに応じた配点を加味したファインダビリティスコアの計算結果が示されます。
*当機能リリース時期により、検索ボリュームありの結果は、2025年6月1日以降のみ示されます

キーワード検索順位検索順位配点検索Vol.検索Vol.配点
筋トレ 腹筋151640,50064
筋トレ 背筋25533,10064
スクワット やり方22827,100128
ダイエット 食事350110,000512
ダイエット 野菜3283,30032

具体的には、

A:検索順位配点と検索ボリューム配点を掛け合わせた数字を足した値
B:検索順位配点満点と検索ボリューム配点を掛け合わせた数字を足した値

としたときに100×A/Bで計算されます。

上の表の例では、

100 × (16×64+5×64+8×128+0×512+28×32) ÷ 30×(64+64+128+512+32) = 13.6点

となります。

検索ボリュームの配点は次の表のとおりです。この配点は、検索ボリュームによる難易度の違いを反映しており、SEO専門家の経験と分かりやすさを踏まえて決められたBringRitera(リテラ)独自のものです。

検索Vol.検索Vol.配点備考
01検索する人がいないため、基本的には狙うべきではないが、サイト全体の評価を高める目的で検索ボリューム関係なしに記事を書くこともある。
1~302検索ボリュームの少ないキーワードはロングテールキーワードと呼ばれ、サイト立ち上げ初期はここを狙うことで流入を増やしサイトを成長させる戦略を取る。
31~1004
101~3008
301~1,00016
1,001~3,00032ミドルキーワードと呼ばれるゾーンで、上位化できるとある程度のサイト流入が見込めるが、それなりにサイトが成長してからでないと狙うのは難しい。
記事単体で狙うのも難しく、トピッククラスターを意識し、複数記事による網羅性に対する意識も必要となってくる。
3,001~10,00064
10,001~30,000128ビッグキーワードと呼ばれる検索ボリュームが非常に多いキーワードはドメインパワーが高いサイトでないと上位化が難しい。かなり強いサイトでない限り狙うのは得策ではないが、上位化できればかなりのサイト流入が見込める。
30,001~100,000256
100,001~512
検索ボリュームとSEO難易度の関係
検索ボリュームとSEO難易度は強い相関関係がありますが、直接的に関係しているわけではありません。検索ボリュームが多いキーワードは、それをターゲットとする事業者が多くなるため、結果としてSEO難易度が高くなりやすいという間接的な関係(因果関係)にあります。
例えば、直近の流行によって検索ボリュームが多いキーワードは、まだ競合が多くないため、同じ検索ボリュームのキーワードと比べるとSEO難易度が低いことが多いです。とはいえ、機械的にSEO難易度を知る指標としては、検索ボリュームが適しています。以前は検索結果の数をGoogle検索結果画面で知ることができたので、それも指標として用いやすかったのですが、今はそれが表示されていません。より正確にSEO難易度を探るには、実際にGoogleで検索し、上位に表示されているサイトのドメインパワーや、どの程度SEO対策に力を入れているかなどを目視して確認する方法が推奨されます。ただしそれを実施するにはSEOの熟練度が求められます。

検索ボリューム配点なしの場合

検索ボリューム配点のスイッチをONにしている場合、検索順位配点のみでスコアを算出します。つまり、ファインダビリティスコアとは?で示した形です。

スコア10/スコア20/スコア30/スコア50の違い

検索ボリューム配点のスイッチの下に、「スコア10/スコア20/スコア30/スコア50」のラジオボタンがあります。それぞれの意味は次の表の通りです。

スコア10上位10位までを配点。1位が10点、2位が9点、・・9位が2点、10位が1点
スコア20上位20位までを配点。1位が20点、2位が19点、・・19位が2点、20位が1点
スコア30上位30位までを配点。1位が30点、2位が29点、・・29位が2点、30位が1点
スコア50上位50位までを配点。1位が50点、2位が49点、・・490位が2点、50位が1点

例えばスコア10で見れば上位10位以内以外は無視した結果になります。

CSVファイルのダウンロードとその見方

ファインダビリティスコアのグラフを表示した画面で「CSVファイル」と書かれたボタンを押すと過去に遡って各ファインダビリティスコアをCSVファイルでダウンロードすることができます。

CSVファイルは次のような項目となっています。

g_v_10_score
b_r_20_score
y_v_30_score

などの項目の意味は次の通りです。

  • 最初の頭文字(g/b/y):
    検索エンジンを指し、g:Google、b:Bing、y:Yahoo
  • 2番目の頭文字(v/r):
    v:ボリューム配点あり、r:ボリューム配点なし
    vはVolumeの頭文字で、rはrankの頭文字として用いています。
  • 3番目の数字(10/20/30/50):
    スコア10/スコア20/スコア30/スコア50の違いです。

ファインダビリティスコアの活用方法

SEOコンサルタントは毎朝、まず最初に検索順位をチェックするというのが普通です。そうすることで、「何をしたらどうなる」「何が起きるとどうなる」ということを肌感覚でつかみ、経験則となっていくのです。しかし、大量に計測しているキーワードを1つ1つすべて追っていくのは大変です。まずはファインダビリティスコアの変動を見て、変動が大きい場合にどのキーワードによる変化が起因しているか、というのを見るという順番で追っていくと、効率的につかむことができます。

また先述の通り、概略を伝えやすいファインダビリティスコアは社内報告の指標として用いやすいというのがあるでしょう。気にしているキーワードで変動があっても、ファインダビリティスコアとしてはどうなのか、というのを見せるということもできます。

ぜひBringRitera(リテラ)でファインダビリティスコアの計測やAI Overviewの計測を行い、検索エンジンのサイトに対する評価分析に活用ください。

SEOに特化したAIライティングツール「BringRitera」