検索順位/AIO測定

ランクインURL入れ替え通知機能:キーワードカニバリゼーション/重複コンテンツのチェックに

BringRitera(リテラ)の検索順位計測機能には、ランクインしているURLが入れ替わった時に通知し、順位一覧上でも過去1カ月以内に入れ替わったキーワードを確認することができます。

ここではその使い方と、この機能の意義についてご説明します。

ランクインURL入れ替えを知る意義

ランクインURLの入れ替えを知る意義は重複コンテンツによるキーワードカニバリゼーションを把握し、その対策を打つことにあります。

似たようなページが複数あり、検索キーワードに対してどちらを上位に表示するべきか検索エンジンが迷ってしまうような状態は望ましくなく、「キーワードカニバリゼーション」と呼び、対策が望まれる場合があります。

ただし、URL入れ替えがあるからといって必ずしも「キーワードカニバリゼーション」が起こっているというわけではありません。それぞれのページに分かれている意味があれば、そのままでよいこともあります。どちらも同じような内容で統合や再編できると判断できるならば対策しましょう

キーワードカニバリゼーションの例

以前に同様の記事を書いたことを忘れていて、あるいは他の担当者が書いていたことを把握できておらず、複数の似たような記事があるというのは分かりやすいキーワードカニバリゼーションの例です。

定期的なイベントを紹介するような記事も構成改善の余地があることがあります。例えば、SEOではGoogleのコアアルゴリズムアップデートと呼ばれるものがあり、3カ月に一回程度の頻度で定期的に実施されます。その内容を毎回紹介する記事を書いていたとします。この場合、それぞれの記事の中に「コアアルゴリズムアップデートとは何か」について詳細に書くのは良くないと言えます。「コアアルゴリズムアップデートとは何か」を詳しく書いた記事の中に過去の履歴を紹介する章を設け、そこにそれぞれのページへのリンクを張る、というのが良いと考えます。各回の紹介記事からも、コアアルゴリズムアップデートの詳細記事に対するリンクを張ります。
各回の紹介記事タイトルは「xx月xx日コアアルゴリズムアップデートの内容考察」といった具合に、それぞれの記事のタイトルで違いが明確に分かるようにする、ということも重要です。

URL入れ替えがあっても気にしなくて良い例

現在Googleは、同一キーワードに対して同一サイト内のURL2つまでは上位に表示することがあります(※)。そのためURLの入れ替えがある場合に、それぞれにGoogleの上位に表示されているのであれば、あまり気にしなくて良いという判断ができます。逆に、どちらかが上位になったときにもう一方が上位に表示されなくなっているような場合は、どちらも似たような内容になっていると判断されている可能性が高いので、気にした方がよいと言えます。

サイトのトップページと記事で入れ替えがあるというケースはよくあります。この場合、それぞれに上位に表示されていて、単に順位が入れ替わっただけということが多いでしょう。そのキーワードの検索意図から考えて、事業者を知りたいというケースと、記事の内容を知りたいというケースの両方が考えられるようであれば、それぞれに上位に表示されます。例えば、「八重歯 矯正」という検索キーワードには、「八重歯の矯正が得意な歯医者を知りたい」という検索意図と、「八重歯の矯正方法や症例を知りたい」という検索意図が考えられますので、歯医者さんのトップページと、その歯医者さんの記事、それぞれに上位に表示されやすいと言えます。

悩ましいケースもあります。例えば、記事のカテゴリーページとトップページが入れ替わっている場合。カテゴリーページをなくしたらトップページの順位が上がったという事例もあります。
「新宿 賃貸」と検索したときに不動産会社のトップページと、その不動産会社が新宿で扱っている賃貸物件の一覧ページ、どちらも上位に表示されるということもあります。この場合、賃貸物件一覧の方が上位になりやすく、お問い合わせにも繋がりやすいので、そちらがより上位になるよう調整するようなことも考えられます。
このあたりはかなり高度なSEOの話なのですが、少しご紹介しました。

※URL2つまで上位表示される範囲
厳密には、「同一サイト内」ではなく「同一のルートドメイン」で2つまでが同一キーワードに対して上位に表示されます。
ルートドメインとは、「aaa.example.com」の「example.com」のことです。「aaa.example.com」と「bbb.example.com」の2つのサイトが同一ルートドメインに対してある場合、この2つのサイトの中から2つまでしか上位に表示されることはありません。

キーワードカニバリゼーションの対策

キーワードカニバリゼーションが起こってしまっている場合、主には以下の対策があります。

ページの統合

別個にページがある必要がないのであれば、ページを統合しましょう。それにより順位が向上することがあります。

重複の軽減と適切な相互リンク

重複を軽減し、一方の記事からもう一報の記事へのリンクを張るという手段も有効となることがあります。

canonicalタグ

サイトの構成上、どうしてもそれぞれにページを用意しておきたい場合は、canonicalタグを用いることができます。canonicalタグを用いることで、正規のページを宣言することができます。

ランクインURL入れ替え通知設定

「設定」メニュー > 「検索順位測定」タブ > ランクインURL入れ替え通知
の個所の設定をONにすると、検索順位を測定しているキーワードで、最も上位にランクインしているURLの入れ替えがあった場合にメールで通知がされます。

検索順位一覧上でURL入れ替えがあったキーワードを確認する方法

過去30日以内にランクインURLの入れ替えがあったキーワードについて、順位一覧上(※)で確認することも可能です。
※ランクインURLの入れ替えが確認できるのは「順位一覧」のみです。「順位ヒストリー」では確認できません。

過去30日以内にランクインURLの入れ替えがあったキーワードは、「i」マーク(お知らせ)の列にアイコンが表示されます。そのため、この列でソートをすれば、URL入れ替えがあったキーワードを一覧しやすくなります。

表中のアイコンをクリックすると、次のように入れ替え日と、入れ替え前後のURLとタイトルが示されます。

なお、この例はそれぞれのページの役割が異なり、それぞれに上位に表示されているので問題がないと判断できるケースです。具体的には、1つは当社がAI Overviewsの統計情報をグラフで公開しているページで、もう1つは当ツールのAI Overviews計測機能を紹介しているページです。
「AI Overviewsの表示率を知りたい」という検索意図と、「AI Overviewsの表示率を計測したい」という検索意図の両方があり得るので、それぞれ上位に表示されていると考えられます。

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